先日、友人の引っ越し先には駐輪場が無いとのことで彼女の自転車を譲り受けました。
その自転車は小さな屋根しかない駐輪場に置いてあったらしく、チェーンがひどく錆びていたのでチェーンを新品に交換しました。
その自転車に乗ってみると、どういうわけかトップギアにして漕いでいる時だけ「ガタン」という音がしてペダルが抜けるような感じがしました。
トップギア以外のどのギアで漕いでもガタンとはなりません。
メンテナンススタンドでペダルを回転させても、この症状はあらわれません。
何が原因なのか絞れないのでとりあえずネットで調べてみることにしました。
「トップギア・ガタン」、「トップギア・ペダルが抜ける」「トップギア・異音」などのキーワードで検索しましたが、なかなか私のケースに当てはまりそうな情報は得られませんでした。
私の場合はトップギアだけでこの異音やおかしな挙動が起きるけれど、トップギアというキーワードを外せば何かヒントが見つかるかもしれないと考えて「ギア・ガタン」で調べると「歯飛び」というキーワードに出会いました。
「歯飛び」とはペダルを踏みこんだ時にチェーンがガクッとズレてしまうことです。
これならメンテナンススタンドでペダルを回してもガタンを再現できないことが理にかなう可能性が出てきました。
というわけで、この記事ではトップギアにしてペダルを漕いでいる時にだけ発生する「ガタン」という音の原因を探った私の個人的体験についてお話ししています。
そして、この異常な状態を解消するために調べたことや具体的な対処法などについてご紹介します。
トップギアで「ガタン」と音がする原因を徹底解説
1-1. トップギアとは?仕組みと特徴の基本解説
トップギアとは、自転車の変速機能の中で最も重いギアの設定を指します。
平坦な道や下り坂で高い速度を維持する際に活躍します。
変速機の役割として、ペダルの回転数と車輪の回転数を調整し、走行時の快適さや効率性を高めることが挙げられます。
特にトップギアは、低い回転数で高い速度を出せる一方、適切に使用しないと負荷が大きく、部品に過剰な力がかかることもあります。
また、トップギアの特性としてチェーンの張力が最大になるため、ギアやチェーンの状態が良好でない場合、異音や摩耗が発生しやすいです。
例えば、チェーンが伸びている、またはスプロケットが摩耗している場合、スムーズに歯車に噛み合わず、走行中に「ガタン」という音がする可能性があります。
これらの要素を正確に理解することで、トップギアを安全かつ効果的に使用できます。
1-2. 「ガタン」という音の主な原因と考えられる部品の不具合
トップギアを使用している際に「ガタン」という音が聞こえる場合、いくつかの部品に原因がある可能性があります。 主に以下の3つが代表的な原因です。
1. チェーンの摩耗や伸び
チェーンが長期間使用されると、徐々に伸びて歯車との噛み合わせが甘くなります。
これによりペダルを踏み込んだ瞬間に滑るような感覚や異音が発生します。
チェーンの寿命は使用頻度や環境によりますが、通常は約2,000km〜3,000kmでの交換が推奨されています。
私の場合は、チェーンを新品に交換したばかりなので、これが原因では無さそうです。
2. シフターやワイヤーの調整不足
変速機のシフターやケーブルワイヤーが適切に調整されていない場合、ギアの切り替えが不安定になり、トップギアでの「ガタン」という音の原因となります。
特に、ワイヤーが緩んでいる場合、変速が遅れたり、ギアが完全に切り替わらない場合があります。
私の場合は、ワイヤーも新しいものに交換していましたし、ストローク調整ボルトも念のためチェックしましたが問題無さそうでした。
因みにストローク調整ボルトは下の矢印で示したところにあるボルトです。
ストローク調整ボルトは、リアディレイラーのトップ側とロー側の可動域を設定するボルトです。

3. スプロケットの摩耗
トップギアの歯車部分であるスプロケットが摩耗すると、チェーンと正確に噛み合わず、衝撃音が発生します。
特に、個人差がありますがトップギアの歯は頻繁に使用されるため、摩耗が早く進むことが多いです。
スプロケットの交換目安は約5,000km〜10,000kmですが、チェーンと同時に点検することをおすすめします。
1-3. トップギア特有の症状として多いトラブルのパターン
トップギアを使用している際に発生するトラブルには、いくつかの特有のパターンがあります。
これらのトラブルを理解することで、異音や不具合を早期に解決できる可能性が高まります。
以下は、トップギア特有の症状としてよく挙げられる例です。
1. チェーンの滑り
トップギアの歯とチェーンが正確に噛み合わず、ペダルを踏んだ際に「滑る」感覚が発生します。
これは主にチェーンやスプロケットの摩耗が原因で、伸びたチェーンが歯車にしっかりフィットしないことから起こります。
2. ギア飛び
ペダルを踏み込んだ瞬間にギアが意図せず変速する、またはトップギアから外れることがあります。
これはシフターの調整が適切でない場合や、ワイヤーのテンションが緩んでいる場合に起こる典型的な症状です。
3. 異音の発生
「ガタン」という音が発生する場合、チェーンがスプロケットの歯から外れかける、または噛み合いが浅いことが考えられます。
特にトップギアは歯の間隔が広く、負荷がかかりやすいため、部品の状態が悪いと異音が出やすいです。
これらのトラブルを未然に防ぐためには、日常的なメンテナンスと定期的な部品点検が不可欠です。 異音や異常を感じた際には、早めの対応を心がけましょう。
トップギアからの異音のチェックポイント
2-1. チェーンの状態確認:伸びや摩耗が原因かを見極める方法
トップギアで「ガタン」という音が発生する原因として、チェーンの状態が大きく影響することがあります。
チェーンの伸びや摩耗を正確に確認する方法を以下にご紹介します。
1. チェーンの伸びを測る
チェーンチェッカーという専用ツールを使用すると、簡単にチェーンの伸び具合を測定できます。
一般的に、チェーンが0.75%伸びている場合は交換時期の目安とされ、1%を超えるとスプロケットへの影響も懸念されます。
こんな工具を使います。

2. チェーンの清掃と潤滑
定期的にチェーンを清掃し、専用の潤滑剤を使用してメンテナンスを行うことで、摩耗を防ぎ寿命を延ばすことができます。
適切な清掃方法としては、チェーンクリーナーを使用し、柔らかいブラシで汚れを落とす方法が推奨されます。
2. 摩耗の確認
チェーンが摩耗すると、スプロケットの歯にしっかり噛み合わなくなります。
目視で確認する際には、チェーンのローラー部分が楕円形に変形していないかや、錆びや汚れが付着していないかを確認しましょう。
これらの確認作業を定期的に行うことで、トップギアでのトラブルを防ぎ、快適な走行を維持できます。
特にトップギアはチェーンへの負荷が大きいため、早めの点検と交換が重要です。
2-2. シフターとワイヤーの調整不足が引き起こす問題
シフターとワイヤーの調整不足も、トップギアでの「ガタン」という音や異常動作の原因になります。
これらの部品は変速の精度に直結しているため、日常的なメンテナンスが必要です。
以下に調整不足が引き起こす問題とその対策を解説します。
1. 変速がスムーズに行われない
シフターやワイヤーが適切に調整されていないと、トップギアへの変速時にチェーンがスプロケットに正確に乗らず、異音や滑りの原因となります。
変速がスムーズでない場合は、ワイヤーのテンションを微調整する必要があります。
2. ワイヤーの伸びによる不具合
長期間使用したワイヤーは伸びてしまい、変速が不安定になることがあります。
ワイヤーの張り具合を確認し、必要に応じて調整するか、新しいワイヤーに交換しましょう。
特にトップギアはワイヤーの緩みに敏感です。
3. シフター内部の汚れや摩耗
シフター内部に汚れが溜まったり、部品が摩耗すると、正確な操作ができなくなります。
定期的に清掃し、必要に応じてグリスを塗布することで、スムーズな変速を保てます。
これらの調整や清掃を定期的に行うことで、シフターとワイヤーのトラブルを予防し、トップギアを快適に使用できます。
特に変速に異常を感じた場合は、早めの対応を心がけましょう。
2-3. スプロケットとトップギアの噛み合わせの確認手順
トップギアで「ガタン」という音がする原因の一つに、スプロケットとチェーンの噛み合わせの不具合があります。
これを確認し、適切に調整することで問題を解決する可能性が高まります。
以下は、噛み合わせの確認手順を具体的に解説します。
1. チェーンの正しい配置を確認
チェーンがスプロケットの歯に正確に噛み合っているかを目視で確認します。
特にトップギアでは、チェーンの位置がずれていると滑りや異音の原因になります。
歯車の間隔が広いトップギアは、チェーンの配置がわずかにズレただけでも問題を引き起こします。
2. スプロケットの歯の摩耗チェック
スプロケットの歯が尖ったり削れている場合、チェーンとの噛み合わせが悪くなります。
スプロケットが摩耗していると、交換が必要です。
私の場合は、トップギアの歯の摩耗が原因で「歯飛び(コマ飛び)」が起きていたようです。


スプロケットを交換することで「ガタン」は無くなったので、これが原因だったのだろうと解釈しています。
通常、チェーンとスプロケットはセットで交換すると最適な状態を保てます。
3. ディレイラーハンガーの位置をチェック
他の原因としては、ディレイラーハンガーが歪んだり曲がったりしていると、チェーンがスプロケットの歯にうまく噛み合わなくなる場合があります。
ディレイラーハンガーは、駐輪している時に他の人の自転車がぶつかったり、風で自転車が倒れた時の衝撃で曲がってしまうことがあります。
ディレイラーハンガーの歪んでいる可能性があるなら自転車屋さんでチェックしてもらいましょう。
スプロケットとチェーンの状態を確認し、不具合があれば早めに対応することが重要です。
適切な調整を行うことで、トップギアのトラブルを未然に防ぎ、快適な走行を楽しむことができます。
トップギアでの「ガタン」を解決する修理方法
3-1. チェーンやスプロケットの清掃・メンテナンスの手順
トップギアで「ガタン」という音が発生する原因は、チェーンやスプロケットの汚れや摩耗に起因する場合が多いです。
定期的な清掃とメンテナンスを行うことで、こうしたトラブルを予防できます。 以下に具体的な手順を解説します。
1. 必要な道具を準備
チェーンブラシ、脱脂クリーナー、注油剤、そして清掃用の布を用意します。
これらは自転車専門店やオンラインショップで簡単に入手可能です。
2. チェーンとスプロケットの清掃
脱脂クリーナーを使用してチェーン全体にスプレーし、ブラシで汚れを落とします。
特にスプロケットの歯の間に詰まった汚れや油分は、音や異常動作の原因となりますので、丁寧に取り除きます。
3. 注油剤で保護
清掃後のチェーンは乾燥させた後、適量の注油剤を使用して潤滑性を高めます。
これにより、滑らかな変速が可能になります。 過剰な油は布で拭き取るとホコリの付着を防げます。
このメンテナンスを定期的に行うことで、チェーンやスプロケットの寿命を延ばし、快適な走行が可能になります。
3-2. 必要な場合の交換部品の選び方と取り付け方法
清掃や調整を行っても改善されない場合は、チェーンやスプロケットの交換が必要になることがあります。
交換部品を選ぶ際のポイントと取り付け方法を詳しく解説します。
1. チェーンの交換基準と選び方
チェーンが伸びている場合は交換が必要です。
チェーンチェッカーを使用して伸び率を測定し、伸び率が1%を超える場合は新しいチェーンを購入しましょう。
互換性のあるチェーンは、自転車のギア段数(8速、9速など)に合わせて選びます。
2. スプロケットの交換タイミング
スプロケットが摩耗している場合、チェーンと同時に交換するのがおすすめです。
ギアの歯が尖っていたり、滑らかになっている場合は交換のサインです。
メーカーの純正部品を選ぶことで、最適なフィット感を得られます。
私が買ったのはコレ
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3. 取り付け方法と注意点
チェーン交換にはチェーンカッター、スプロケット交換にはロックリングリムーバーが必要です。
交換時は部品を正しい順序で取り付け、適切なトルクで締め付けることが重要です。
(トルクレンチが必要です。こんなやつ↓↓↓)
3-3. 自分で修理できない場合のプロ修理の相場
自分で清掃や交換が難しい場合は、プロの修理サービスを利用することも検討しましょう。
以下に一般的な修理内容と相場を紹介します。
1. チェーンやスプロケット交換の費用
チェーン交換は2,000〜5,000円、スプロケット交換は5,000〜10,000円程度が一般的です。
部品代と工賃が含まれた料金となります。
2. 変速機やワイヤーの調整料金
トップギアの問題が変速機やワイヤーの不具合に起因する場合、調整費用は1,000〜3,000円程度です。
3. 修理店の選び方
大手チェーン店や地域密着型の自転車店は、どちらも丁寧な対応が期待できます。
口コミや評判を参考に、自分に合った修理店を選びましょう。
プロの力を借りることで、安全で快適な走行が取り戻せます。
適切な修理を受けることで、愛車を長く楽しむことができます。
トップギアでの異音を予防するための習慣
4-1. ギア全体を長持ちさせるための日常メンテナンス
トップギアを含めたギア全体を長持ちさせるためには、日常的なメンテナンスが欠かせません。
特に定期的な清掃と潤滑は、ギアの寿命を延ばし快適な走行を維持するための基本です。
以下に、簡単に実践できるメンテナンスのポイントをまとめました。
1. ギアの清掃を習慣化する
走行後は、ギア部分に付着した泥やホコリを柔らかい布やブラシで拭き取ります。
特に雨天走行後は汚れが溜まりやすいため、脱脂クリーナーを使ってしっかり清掃しましょう。
2. チェーンとスプロケットの潤滑
清掃後はチェーンオイルを使用して、チェーンとスプロケットの接触部分を適切に潤滑します。
これにより、摩耗を防ぎ滑らかな変速を実現できます。
3. メンテナンスの頻度
日常的な利用の場合、週に1回の清掃と月に1回の潤滑を目安に行うと効果的です。
4-2. 定期的なワイヤー調整やグリスアップの重要性
トップギアで「ガタン」という音が発生する原因の一つに、シフターやワイヤーの調整不足があります。
定期的な調整やグリスアップを行うことで、スムーズな変速と異音の防止が可能です。
1. ワイヤーのたるみや摩耗をチェック
シフター操作に違和感を感じた場合、まずワイヤーのたるみを確認します。
ワイヤーがたるんでいる場合は調整ボルトを回して張りを整えます。
2. グリスアップの方法
シフターやワイヤーの接合部に専用のグリスを塗布することで、操作感が改善されます。
また、ワイヤー内部のサビを防ぐ効果も期待できます。
3. 調整の頻度
月に1回のワイヤー調整と半年に1回のグリスアップを行うことで、トラブルの予防につながります。
4-3. トップギア特有の問題を防ぐコツ
トップギアに特有の問題を未然に防ぐためには、日常的なケアとともに適切な使用方法を意識することが重要です。
以下のポイントを押さえることで、ギアのトラブルを大幅に減らせます。
1. ギアチェンジのタイミングを意識する
高負荷時のギアチェンジはギアの噛み合わせを悪くする原因になります。
平坦な道や加速中にスムーズにギアを切り替えるようにしましょう。
2. 過度な力をかけない
トップギアを多用する際、急な加速や上り坂で無理にペダルを漕ぐとギアに負担がかかります。
適切なギア比を選び、ペダリングの力を分散させることを意識してください。
3. 定期的に専門店での点検を受ける
日常的なメンテナンスに加え、半年に1回は専門店でプロによる点検を受けることをおすすめします。
部品の摩耗や劣化を早期に発見し、トラブルを未然に防ぐことができます。
これらの習慣を取り入れることで、トップギアの「ガタン」という問題を防ぎ、快適な自転車ライフを楽しむことができます。
まとめ
自転車を譲ってくれた友人はトップギアばかりを使用していたのかもしれません。
そうでなければ、トップギアだけ摩耗が激しいことや他のギアでは起きない歯飛びがトップギアでだけ起きることの説明がつきません。
うーん、その友人は何でトップギアばかり使ったのでしょう。
日々、脚力を鍛えていたのかしら?
そういえば、脚の筋肉を鍛えると効率よく痩せられるって説をきいたことがあります。
さて、余談はそれくらいにしまして…。
今回は、メンテナンススタンド上では、シフトチェンジに異常が無かったことや、カセットスプロケットのロックリングが錆で固着していたことなど、いろいろな要因が重なって素人の私は混乱してしまいました。
固着したロックリングはクレ556を塗布してからの力技で何とか外すことができたので、無事にスプロケットも交換することができて現在は快調に走ってくれています^^





