自転車のスポークが折れたので自分で交換を試みた結果

ある日いつものように職場に向かって愛車をこいでいると突然バチンっと音がしました。

ところが大きな音に反して自転車をこいでいても何の異変も感じられず、一旦止まって自転車を全体的に見てみましたが特に異変は見当たらず、音の主は自分ではないのかもしれないと思い再び走り出しました。

とは言え思い返してみると、その大きな音がした時に周囲には人がおらず車も離れたところに一台走っているだけだったので、もう一度じっくり点検しようと歩道に移動し、スタンドをかけて異常が無いか確認しました。

やっぱり異常は見られないと立ち上がろうとした時、目の端の方に映った何かに違和感を覚えました。

違和感の正体は、見事に真ん中あたりで折れて隣のスポークに寄りかかるようになっているスポークでした。

スポークが折れる原因とは?

1-1. スポークの疲労と金属疲労

自転車のスポークが折れる主な原因の一つに、スポーク自体の疲労や金属疲労があります。

スポークは走行中に絶えず張力と圧力を受けており、その繰り返しによって徐々に劣化していきます。

特に、長期間にわたり頻繁に使用される自転車や、重い荷物を運ぶために過剰な負荷がかかっている場合、スポークにかかるストレスが増加し、金属疲労が進行しやすくなります。

金属疲労とは、金属材料が繰り返しの応力によって劣化し、最終的に破断する現象を指します。

スポークが金属疲労を起こすと、目に見える変形がなくても内部で亀裂が進行し、ある時突然折れることがあります。

特に、自転車のホイール全体に均等な張力がかかっていない場合、特定のスポークに過剰な負荷が集中しやすく、その結果、疲労が加速されます。

また、スポークが適切にメンテナンスされていない場合も、疲労が進行しやすくなります。

定期的にスポークの状態をチェックし、張力が均等であることを確認することが、スポークの寿命を延ばし、突然の破損を防ぐために重要です。

1-2. 不適切なテンション調整の影響

スポークのテンション(張力)が適切でない場合、ホイール全体のバランスが崩れ、スポークが折れるリスクが高まります。

テンションが低すぎると、走行中にホイールが歪みやすくなり、その歪みがスポークに過剰な力を加えることで、折れる原因となります。

反対に、テンションが高すぎる場合も、スポークに常に強い張力がかかり続け、結果的に金属疲労が早く進行してしまいます。

不適切なテンション調整は、特に自己メンテナンスでスポークを交換した際や、新しくホイールを組んだ場合に起こりやすい問題です。

プロのメカニックであれば、専用のテンションメーターを使用して正確な張力調整を行いますが、家庭での作業では感覚に頼ることが多く、テンションが不均一になることがあります。

ホイールのリムやハブの状態、使用される環境によっても適正なテンションは異なるため、経験や知識が求められます。

また、全てのスポークが均等なテンションで張られているかを確認するために、定期的な点検が必要です。

特に、長距離を走行する前や、重い荷物を運ぶ場合には、事前にホイールのテンションを確認することをおすすめします。

1-3. 外部からの強い衝撃や圧力

スポークが折れるもう一つの原因として、外部からの強い衝撃や圧力が挙げられます。

例えば、段差のある道を高速で走行したり、縁石に乗り上げるといった衝撃を受けた際、ホイール全体に一瞬で大きな力が加わり、スポークがその力に耐え切れずに折れることがあります。

特に、ホイールのリムやタイヤが劣化している場合、その衝撃がダイレクトにスポークに伝わりやすくなります。

また、自転車の転倒や、何かに強くぶつかった際にも、スポークに異常な力がかかり、折れる可能性が高まります。

このような外部からの衝撃は予測が難しいため、できるだけ安全な走行を心がけることが重要です。

また、衝撃を受けた後は、すぐにホイールやスポークの状態を確認し、亀裂や曲がりがないかをチェックしましょう。

さらに、タイヤの空気圧が不足している状態での走行も、スポークに余計な負担をかけることになります。

適正な空気圧を保つことで、タイヤが衝撃を吸収し、スポークへのダメージを軽減することができます。

これらの点を踏まえ、スポークが折れないようにするためには、日頃からのメンテナンスや安全運転が重要であると言えます。

スポークが折れた時の対処法

2-1. 応急処置の方法:走行を続けるために

自転車のスポークが折れた場合、すぐに修理できない状況でも、応急処置を施すことで走行を続けることが可能です。

まず、折れたスポークが他のスポークやホイールに引っかかっていないかを確認し、引っかかっている場合は安全な場所で自転車を停め、折れたスポークを取り外すか、力技で曲げて他のスポークにひっかけて固定します。

もし、テープのようなものがあれば、それを使って固定するとなお安心です。

この処置により、他のスポークやホイールへの二次的なダメージを防ぐことができます。

折れたスポークが外せない場合は、そのまま走行を続けるとホイールが大きく歪む可能性があるため、最善なのは降りて手で押すことです。

何らかの理由で降りてあるくことが難しい場合も、極力速度を落とし、走行距離を短くするようにしましょう。

もしも携帯用の工具を持っている場合は、他のスポークのテンションを調整してホイールのバランスを保つことができますが、これは応急処置に過ぎないため、早めの修理が必要です。

2-2. 自宅でのスポーク交換手順

自宅でスポークを交換することは可能ですが、正確な作業と適切な工具が求められます。

まず、交換用のスポークとニップル(スポークをリムに固定するパーツ)、そしてニップル回しというツールが必要です。

ニップル回しはその名の通り、ニップルを締めたり緩めたりするのに必要な工具です。

必要なスポークの長さは、元のスポークを参考にするか、自転車のメーカーやモデルに応じて確認しましょう。

スポークを交換するためには、ホイールからタイヤとチューブを取り外し、リムテープを外してニップルにアクセスします。

次に、ホイールに残った破損したスポークを取り外し、新しいスポークをハブに通し、ニップルを使ってリムに固定します。

この際、スポークのテンションが均等になるように慎重に調整し、ホイール全体のバランスが保たれるようにします。

最後に、タイヤとチューブを元に戻し、空気を適正な圧力まで入れて、ホイールの振れがないか確認します。

もし振れが大きい場合は、再度スポークのテンションを調整し、バランスを整えます。

テンションの調整にはテンションメーターのようなツールがあった方がいいです。

振れの調整は初心者には抵抗があると思うので、ショップでプロに任せた方がいいかもしれませんね。

作業が完了したら、試走して問題がないかを確認します。

自宅での交換が難しい場合や、作業に自信がない場合は、プロに依頼することをおすすめします。

2-3. プロショップでの修理依頼とその費用

スポークが折れた際、自分で修理する自信が無い、もしくは工具が無いなどの理由で修理するのが難しい場合や、ホイルのバランスを正確にとるなど精度の高い作業を求める場合は、プロショップでの修理を依頼するのが最も確実な方法です。

プロのメカニックは、専用の工具と経験を駆使してホイール全体のバランスを完璧に整えることができます。

修理依頼の際には、事前にショップに連絡して修理内容を伝え、必要な部品や作業時間を確認しておくとスムーズです。

修理費用は、使用するスポークの種類やホイールの状態によって異なりますが、一般的には数千円から一万円程度が相場となります。

また、複数のスポークが折れている場合や、ホイール自体に大きな損傷がある場合は、修理費用が高額になることもあります。

そのため、定期的な点検やメンテナンスを行い、スポークの折れを未然に防ぐことが重要です。

修理が完了した後は、ショップでホイール全体のバランスやリムの状態を確認してもらい、再発防止のためのアドバイスを受けることをおすすめします。

このように、プロに修理を依頼することで、安心して再び走行を楽しむことができます。

スポークの折れを予防するためのメンテナンス

3-1. 定期的なホイールの点検方法

ホイールの定期的な点検は、自転車の安全性を維持し、スポークやリムの破損を未然に防ぐために非常に重要です。

まず、ホイール全体を目視でチェックし、スポークが折れていたり、真っ直ぐではなくたわんだり緩んだりしている部分がないかを確認します。

次に、リムに目に見える歪みや凹みがないか、リムテープが劣化していないかを確認します。これらの問題がある場合、すぐに修理や交換が必要です。

ホイールを手で回してみて、スムーズに回転するかどうかも確認します。

もし、ホイールがブレて決まった所がブレーキのゴムに接したり、回転がスムーズでない場合は、スポークのテンションが不均一であったり、リムが歪んでいる可能性があります。

このような状態での走行は、さらに大きなダメージをホイールに与えるため、早急な調整が必要です。

ホイールの点検は、少なくとも月に一度は行うことをおすすめします。

特に自転車通勤をするような頻繁に走行する場合や長距離走行や悪路を走る前には、入念にチェックを行い、安全な状態で走行できるように準備しましょう。

3-2. スポークテンションの適正調整と重要性

スポークのテンション(=張り具合)が適正であることは、ホイールの強度と耐久性を維持するために非常に重要です。

テンションが不均一だと、ホイール全体のバランスが崩れ、走行中にスポークが折れたり、リムが歪んだりする原因となります。

そのため、スポークテンションの適正調整が欠かせません。

テンションのチェックは、スポークを手指で押してみて、どのスポークも同じ強さで張られているかを確認します。

明らかに不均一なたわみが感じられた場合、テンションを計測することができる専用のテンションメーターを使って正確に調整する必要があります。

特に、ホイールを組み直した直後や、新しいスポークに交換した後は、再調整を行うことで、均一なテンションを保つことができます。

ただし、ここがホイールのメンテナンスの難しいところですが、テンションメーターの数値を合わせればリム全体のバランスが適切になるというわけではありません。

使用するテンションメーターの質にもよるのかもしれませんが、個人的な経験から言わせていただくとテンションメーターの数値はあくまでも参考程度だと思っています。

スポークテンションが適正でないと、ホイールの性能が低下するだけでなく、タイヤの寿命にも影響を与えます。

不均一なテンションが原因でリムが歪むと、タイヤの接地面が不均等になり、偏摩耗が進むことがあります。

その結果、タイヤの交換が早まることにもつながるため、適切なテンション調整は経済的な面でも重要です。

3-3. 長持ちさせるためのホイールケアのポイント

ホイールを長持ちさせるためには、日常的なケアが欠かせません。

まず、ホイールの清掃を定期的に行うことが大切です。

特にリムやスポークには、走行中に泥や砂が付着しやすく、これらが放置されると錆や劣化の原因となります。

柔らかい布やスポンジを使って、こまめに拭き取るようにしましょう。

また、雨天走行後には、ホイールを乾いた布で拭いて水分を取り除き、防錆処理を施すとさらに効果的です。

特にリムブレーキを使用している自転車では、リムの清掃を怠るとブレーキ性能が低下し、事故のリスクが高まるため注意が必要です。

さらに、スポークの錆を防ぐために、錆止めスプレーを定期的に使用する人もいます。

錆止めスプレーは、スポークやリムの劣化を防ぐだけでなく、全体の美観を保つ効果もあります。

ホイールの寿命を延ばすためには、適正な空気圧の維持も重要です。

空気圧が低いと、ホイールにかかる負担が増え、スポークやリムが傷みやすくなります。

そのため、適正な空気圧を定期的にチェックし、調整することを習慣化しましょう。

これらのケアを定期的に行うことで、ホイールの耐久性を高め、長期間にわたって安全かつ快適な走行を維持することができます。

シマノ WH-R501 前後セットホイール ロードホイール 700C SHIMANO 最強配送 あす楽 土日祝も出荷

スポーク交換後のチェックと注意点

4-1. 新しいスポークの初期調整

新しいスポークを交換した後、最も重要なのは初期調整です。

交換直後は、スポークの張力が均一でないことが多く、ホイール全体のバランスが崩れている可能性があります。

この状態で走行を続けると、ホイールが歪んだり、他のスポークに過剰な負担がかかる原因となり、再びスポークが折れるリスクが高まります。

まず、新しいスポークを取り付けた後は、テンションメーターを使用して各スポークの張力を測定します。

全てのスポークが均等な張力になるように、少しずつテンションを調整していきます。

テンションが高すぎるとスポークが引っ張られすぎて切れることがあり、逆に低すぎるとホイール全体が歪みやすくなります。

4-2. ホイール全体のバランス確認とリムの点検

新しいスポークを取り付けた後は、ホイール全体のバランスを確認することが重要です。

スポークのテンション調整が完了したら、次にホイールのバランスを確認するため、ホイールを回転させて振れ取りを行います。

振れ取り作業では、リムが左右や上下にブレていないか、慎重に確認し、必要に応じて微調整を加えます。

振れ取り作業には、振れ取り台があった方が便利ですが、振れ取り台が無くてもできる方法がYouTubeなどで紹介されています。

例えばコレ

100均で売っている固定バンドを使ってホイールのバランスをとるやり方なのですが、私はうまくできなかったので結局振れ取り台を購入しました。

この際、リムの曲がりや歪みがないかも同時に点検することが大切です。

リムが歪んでいると、スポークのテンションにムラが生じやすくなり、ホイール全体のバランスが崩れる原因となります。

特に、長距離の走行や悪路での使用が多い場合、リムには大きな負荷がかかり、歪みが生じやすくなります。

そのため、リムの状態を定期的に確認し、必要に応じてリム交換や再調整を行うことが、ホイールの長寿命化につながります。

また、リムブレーキを使用している場合は、ブレーキパッドの当たり具合も確認します。

ブレーキパッドがリムに均等に当たっていないと、ブレーキ性能が低下するだけでなく、リムに偏った摩耗が発生し、ホイール全体のバランスがさらに崩れることになります。

そのため、リムとブレーキパッドの当たり具合を確認し、必要に応じて調整を行いましょう。

スポークの折れやホイールの歪みを防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

まず、月に一度はホイール全体をチェックし、スポークのテンションやリムの状態を確認する習慣をつけましょう。

特に、スポークにサビや緩みが見られる場合は、早めに対応することが重要です。

サビが進行するとスポークの強度が低下し、折れやすくなりますので、サビ防止剤を塗布するか、スポークの交換を検討してください。

定期的なメンテナンスを徹底することで、スポークの折れやホイールのトラブルを未然に防ぎ、安全で快適な走行を続けることができます。